名前 オレンジ・ライト ポケモン名 ライチュウ 性別 ♀
説明 レモネードとレモンの母親で、コンビニの店員兼主婦。
家族の家計のほとんどを支えるお母さん。コンビニの店員なのに帰りが遅く、
いつも２人を待たせているのが現状。
ちなみに・・・、夫のオレモンさんは現在単身赴任中。
たま～にメールが送られてくるくらいなのだがたま～に帰ってくる。
と言う事で小説の方にいきたいと思います。どうぞっ！
ここはトワイライト市のとある家。
そこにはライト家と言う一家が住んでいました。
「レモン！早くしろよ。先行くぞ。」怒鳴っているのはこの家の長男レモネードです。
「まってよ～。今行くからー。」急いで靴を履いて、出て来たのはこの家の長女レモン。
「早く行くぞ。ったく何でこんなに遅いかな。」と言いつつ早足で学校へ行くこの兄妹。
車やポケモンでにぎわう大通りを１５,６分早足で走り、着いたのはトワイライト市立アップル小学校。
「鍵・・・、持ってるよな。」
「うん。あたしの方が早いんだよね。」
その日はレモンが５時間、レモネードが６時間だったのでレモンが早帰り。
そして、レモンが学校から帰ってきました。
「ただいま～・・・ってあたし意外誰もいないんだよね。はあ、テレビでも見るか。」
テレビでは、再放送のドラマや短い通販番組などがやっていたが、レモンにとってはどれもこれもつまらなかったので
宿題でもやって暇つぶしにでも使用とした時、プルルルルルル・・・プルルルルルル。
「あっ！電話だ。」
ガチャ。
「はいもしもし、ライトです。」
「あっ！レモン？お母さんだよ。お兄ちゃんは？」
といって電話をしてきたのは、２人のお母さん、オレンジさん。
「お兄ちゃんはまだ帰ってきていないよ。どうしたの？急に電話してきて。」
いつもならこんな時間には、電話なんてしてこないのだが今日は珍しく電話をしてきた。
「レモン、ちょっとカレンダー見てくれる？それで日曜日の１３日のところを見て何か書いてない？」
「うん・・・、あれ？もちつき・・・？その先なんて書いてあるの？」
「『もちつき大会』って書いてあるの。あ！後ね・・・。あ、ううん何でも無いよ。お母さんが帰ってきてからでいいや。じゃーね。」
「？うん、分かった。じゃーねー。」
がちゃ。
「何なんだろう？」
「どうしよう・・・、言わなきゃいけないんだよねえ。この事・・・。」
オレンジさん、何かを抱えています。いったい何なんでしょう？
しばらくして、お母さんが帰ってきました。
「ただいまあ～。」
レモンが
「おかえりなさあ～い！」
「おかえり。」
と、レモネード。
「２人とも、ちょっと話があるんたけど・・・。」
「なに？」
「早くしろよな！」
「もちつき大会の事なんだけど・・・。」
「俺は、参加しねえからな！」
「レモン！その口の聞き方やめなさい！お餅、つけるんだけど・・・。」
「あ！なら俺行く！」
「あたしもー。」
しかーし！あの話の後の事は誰も知らないのでした。
日は過ぎていって１３日、もちつき大会当日・・・。場所は、３人が住んでいるアパートの近くの公園でした。
その日はオレンジさんの仕事も無かったので、三人で行きました。
「お兄ちゃーん、お母さーん。早く早く！」
「待てよ！そんなに急がなくてもいいじゃねーかー！」
「うふふ。はいはい。分かりました。」
「俺、餅つこ！」
「あたし、お餅食べに行こっと！」
「お母さん、ここで待ってるよ。あ、レモン！いそべ餅、お母さんも食べたいから２つね。」
「はーい！」
「それっ！よいしょっ！」
「おっ！兄ちゃんうまいねえ。」
「もう一丁」
レモネードは褒められて調子に乗っています。
「気を付けてね～。」
と、オレンジさん。
「はい。いそべ餅。」
「あ～り～が～と～。食～べ～よ！」
しばらくして、きな粉餅を持ったレモネードが来ました。
「レモンもやればいいのに。楽しいぞ。」
「あたしはいいよ～。」
「そうか。」
仲良くお餅を食べてると係のおじさんが、
「皆さん、もちつき大会楽しかったでしょうか。また来年も同じ場所で開催する予定ですので皆さん、来年もどうぞ宜しくお願いします。」
「２人とも、帰るよ。大事な話もあるしね。」
「？はあい！」
「何だよ～。遊んでから、帰ろうと思ったのになあ！」
レモネードは渋って、レモンは素直に、家に帰りました。
家に帰るとオレンジさんが、
「２人とも、ちょっと話があるんだけどいいかな。」
「何～。」
「今回だけは、ちゃんと聞くからな。」
「実は・・・。お父さんが単身赴任しているの、知っているでしょう。」
２人揃って、
「うん。」
「お父さん、向こうの方に家を用意してくれたの。もう貴方達と離れ離れに暮らさないで済むのよ。」
この言葉に一番ショックを受けたのがレモネードだった。
「えっ！なにっ！それって・・・、転校するって事？」
「そうなるわね・・・。明日の朝一番の飛行機に乗るのよ。」
レモンは、全く訳が分からなかった。自分の口から出た言葉は、
「？どーゆーこーと！」
「今のお友達と別れて、別の学校に行って、新しくお友達を作る事になるのよ。」
「そんなの嫌だ！絶対に嫌だ！」
「仕方の無い事なの。お願い、分かってちょうだい。」
「嫌だ！絶対嫌だ！」
「・・・。レモネード！段ボールあげるからこっちおいで。」
「うわあああーん！嫌だ嫌だ！」
レモネードはオレンジさんから段ボール箱を貰って、自分の部屋にある物こまごまとした物を色々と段ボール箱に詰めていった。
レモンはまだ泣いているが。
「レモン、はい！段ボール箱。この中に自分の部屋の物を入れて持って来てちょうだいね。」
でも、レモンは段ボール箱を受け取らなかった。
立ち上がったかと思うとそのまま玄関に向かって行った。
「レモン！どこ行くの！」
というオレンジさんの言う事も無視して家を出て行った。
レモンが向かった先は、幼稚園の頃から仲が良かったププリンのピーチちゃんの所だった。レモンは、引っ越す事、転校する事、
明日の朝一番の飛行機に乗る事などをピーチに全部話した。ピーチは、
「そんな・・・。昨日はそんな事言ってなかったじゃない！どうして？ねえ、どうして？」
「仕方ないんだ。大丈夫だよ！毎日メールするから。ね？」
「・・・う・・・うん・・・。」
「じゃあね・・・。」
レモンはピーチと別れて家に帰り、オレンジさんから段ボール箱を受け取り、黙ったまま段ボール箱にこまごまとした物を詰めていった。
そんな事があっても時は流れ・・・。次の日。
「さあ。行くわよ。」
とオレンジさんが声をかけるとレモネードも
「レモン！行くぞ！」
レモンは渋々、行く事にしました。そんな時、
「レモンちゃん！待って！」
振り返るとピーチが立っていました。
「これ、あげる。毎日メールしてね。」
といってピーチが渡したのは紙粘土で作ったバラと一枚の紙。
「うん！分かった。毎日メールする。・・・ばいばい。」
といって空港目指して歩いていきました。飛行機に乗って、オレモンさんが住んでいる家に行って、4人で暮らし始めました。
その日のうちにピーチちゃんにメールを送りました。内容は、今日の出来事を書いたあと最後に小さくこう書きました。
絶対に忘れないよ！、と。今もこの四人家族は今もどこかで暮らしているのです。